京橋近くにある料理屋さんのふすまです。ご夫婦でご来店いただきました。ふすまを張り替えることで、全体的なイメージを変更したいとの事と、「お客様がお部屋に入って、うわ〜っ!とお喜びになるような感じにしたい。」とのお話。今までの「白いふすま」を止め、濃いめの紙色として、個々のお部屋で色を変え、お選びいただいた柄を染め付けさせていただきました。濃い紙色はどうしても色褪せが起こりますが、柄は胡粉(貝の内側の白い粉)、雲母(お化粧品にも使用される鉱物)、色雲母(雲母に墨を混ぜたもの)、洋金砂子(金箔の粉)と、すべて天然素材を使用しているため、色褪せなどが起こることがなく、紙色が変色しても柄部分は色が変わらないので、ゆっくりとした変化がみられるようになります。大広間、お部屋に入った正面には元々「4枚の障子。」営業は夜のみとの事でしたので、光を通す障子である必要がなかったため、中央2枚を襖に替えて、大きな絵のように「菊華紋」を配置しました。室内収納、出入り口にも「菊華紋」を配置。小さめのお部屋には「秋草」の柄。各お部屋の出入り口、廊下側は紙色を揃え、引手の所に各お部屋のふすま紙色に合わせた「手当たり」を。さて、お客様の反応はいかがでしょうか?
この度は当店をご利用いただき誠にありがとうございました。また、機会がございましたら今後ともよろしくお願いいたします。
四季の味「新市」様 http://shinichi-kyoubashi.net
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【料理屋さんの襖(ふすま)】 *ふすまは新調+張替 | |||
■ 大広間(菊華紋) |
■ 個室(秋草) | ||
襖骨:チップボール・既存品/上下貼り | 襖骨:既存品/上下貼り | ||
フチ:目はじき・既存品 | フチ:既存品 | ||
紙 :上新鳥の子(特色) | 紙 :彩鳥の子 GGM-2157(小豆色) | ||
引手:サービス品 | 引手:サービス品 |