「和室があるんだけれど、今は物置状態で…」と今回ご依頼を頂きました。
当初は張替でとご検討を頂いておりましたが、残念ながらお客様のお家に設置されていたのは「スタイロ襖」。この襖は「基本的に使い捨て襖」となり、上質な襖紙を貼ることもできないため、すべて新調することになりました。
和室の向こうにはリビング。その境界には「障子建具」を設置し、建具の合わせ部分から隙間ができないように合ジャクリをしました。また、帯状の紙部分は押入の柄「lotus(ロータス)に合わせて洋金と純銀の砂子振りを水玉模様にして設置。天袋にも柄が欲しいとのご要望を頂戴し、天袋部分にも洋金と純銀の砂子振りの水玉模様を配置しました。
押入の引手は「本金メッキの引手」。金色の引手というと派手なイメージがありますが、襖柄にも金色がはいっているので、柄に溶け込んでとても綺麗です。リビング側には「藤」の袖柄。リビングの色調に合わせて紙色は「茶色」となりました。物置と化していたこのお部屋は、ご主人の趣味のお部屋になるそうです。
お客様にも大変お喜び頂けました。また、機会がございましたら今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。<(_ _)>